広島東洋カープがクライマックスシリーズ（ＣＳ）ファイナルステージ進出 元気な山本浩二さんが始球式でファン感激

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広島東洋カープが横浜DeNAベイスターズとの激しい試合を制し、クライマックスシリーズ（CS）ファイナルステージ進出を確定させた日に、広島市南区のマツダスタジアムでは、3万1000人以上の熱狂的なファンがスタンドを真っ赤に染め、歓喜に eさけびました。

カープは、CSファーストステージ第2戦で勝ち点を積み上げるために臨みました。試合の始まりは、1975年にリーグ初優勝を果たし、ファンの前で感涙した「ミスター赤ヘル」山本浩二さん（76）による始球式でした。打席に立ったのは、古巣の応援で訪れていた米大リーグ・カブスの鈴木誠也選手でした。このサプライズの対決に、スタンドのファンは大いに盛り上がりました。

この日のヒーローは、同点に追いつかれた後の八回に代打として登場し、勝ち越しのタイムリーヒットを放ったベテランの田中広輔選手でした。広島市佐伯区の女性（42）は、田中選手が打った瞬間、感極まって涙があふれたと語りました。CS進出が確定した直後に販売された「下克上フェイスタオル」は14日までに完売しました。広島市安佐北区の公務員女性（54）は、すぐに購入し、「下克上を果たせるよう、がむしゃらに頑張ってほしい」とエールを送りました。

「広島カープ後援会鉛筆」、歴史的な復刻プロジェクト

広島カープの初期、1951年ごろに球団の財政支援のために選手自らが販売した「広島カープ後援会鉛筆」が、広島市立大学によって復刻されるプロジェクトが進行中であり、その試作品が15日にお披露目されました。

「広島カープ後援会鉛筆」は、カープが設立された初年度に、資金難に苦しむ球団をサポートするために後援会によって制作され、選手たち自身が広島市の商店街で販売していました。

広島市立大学の教員と学生たちは、球団の歴史を紹介するために当時の鉛筆を再現しようと試み、15日に行われたカープに関するトークイベントでその試作品が一般に公開されました。

この試作品は、広島市が保有していた鉛筆を高解像度でスキャンし、当時の「広島カープ後援会鉛筆」のデザインをできる限り忠実に再現しています。鉛筆は、イベントに参加した人々の中から抽選で15人にプレゼントされ、当選者たちは歓喜の声を上げました。

広島市出身の50代の男性は、カープの熱狂的なファンで、クライマックスシリーズをマツダスタジアムで応援するために千葉県から広島を訪れていました。彼は鉛筆を受け取りながら、「選手が自ら販売していたこの鉛筆のことを今考えると、球団の歴史に思いを馳せることができますね。」とコメントしました。

試作品の鉛筆は、海田町ふるさと館で来年1月末まで展示される予定です。